日足編では説明が稚拙で恐縮です。
再度簡略に説明してみます。
ローソク足五連以上が出現した場合、そこが基点(限定線)となって勢力が発生したと判断する訳ですが、その値幅帯がその後の相場の抵抗帯域となる....という事のようです(限定値幅)
五陽連以上というのは上昇波、下落波の始まりや終わりに出る事が多く、そういう意味で言うと、その勢力が相場の始まりなのか、それとも相場の天井なのかを知る必要が有ります。
例えば、五陽連以上が出現した場合、その後、その五陽連以上の下値を割るような事が有れば、それは当面の天井で示現したと見る事が出来ます。
そういう意味で、限定線とは、陽連なら上昇波の下値、陰連なら下落波の上値を限定しているとも言える訳で、その限定線をブレイクした時に初めて勢いの強さを表現するものなのかもしれません(天井、底の判断?)
さて、ユーロ円週足で、この型譜、限定線を用いて相場の勢いと方向を判断してみたいと思います。
図は最新のユーロ円週足で、昨年の大幅下落波発生からキャプチャーしてます。
勢力の発生順①~⑦に勢いの方向を見て行きたいと思います。
昨年7月、相場が大幅に崩れ始めます。
相場の転換点で出やすい五連以上ですが、ここでいきなり一陽介在七陰連示現してます①。
ここの上値に限定線①を引きます(下落勢力は水色)。ここが当面のレジスタンスラインと見る訳ですね。
しかし、その後七陰目の上値を超える事も出来ずに再度下落、一陽介在六陰連示現②。
この上値にも限定線②を引きます。ここがレジスタンスライン②とも言えますね。
その後三週間揉み合った後、ローソク足長が安定していない(あまり勢いを感じない)一陰介在六陽連示現③。
この下値に限定線③を引きます。この時点では、限定線②がレジスタンスライン、③がサポートラインとなる事をあらわしているとも言えます。
しかし、その後この限定線は破られてしまいます。
ここは他のテクニカルセットで予測するしかありませんが、二日でリカバーした上に、その上昇波は一陰介在七陽連となりました④。
この下値に限定線④を引きます。この狭い帯域にサポートラインが二本引かれました。
その後何故かやはり三週間陰線引いた後、再度一陰介在六陽連示現⑤。
この下値に限定線⑤を引きます。
その後、二週間陰線引いた後、下寄り十字線ですがギリギリ陽線から始まる一陰介在五陽連示現⑥。
この下値に限定線⑥。
チャートを見ると、陽連の限定線は④以降は切り上がっていて、上昇勢力の継続を現してます。
その後は、この一陰介在五陽連後すぐに一陽介在五陰連で切り替えしてます⑦
久しぶりの陰連示現で限定線⑦。
さて、ここで考えられるのは、一陰介在五陽連⑥の後、すかさず一陽介在五陰連で下落勢力で切り替えしてる訳ですが、それでも限定線⑥は割る事が出来なかった。
という事はやはりその後の陽線出現を見て、再度上昇の可能性が考えられた訳です。
そして、今週はこの限定線⑦を超えました。
という事は上昇勢力⑥は下落勢力⑦に打ち勝って、継続中と見るのが妥当ですね。
ここで、限定線⑦と実際のローソク足上のチャネルライン(黄色)とは少しずれているという点が気になる所。
「型譜と限定線」的な考え方としては、⑦一陽介在五陰連の値幅が限定値幅となりますで、四週間前の下ヒゲ陰線の下値を割らない限りは⑥の上昇勢力は継続中と見る訳です。
この型譜と限定線は、相場の方向と勢いを見るものなので、そういう意味では現在相場の方向は上向き。限定線④⑤⑥と上昇勢力は下値を切り上げ、そして限定線⑦を上抜いた現在の上昇勢力は強いと言えるのではないでしょうか?
そういう意味で、実際のチャネルラインとは若干ずれてますが、下落勢力⑦に打ち勝った今、実際のチャネルラインをブレイクするエネルギーは有していると見るのが妥当でしょうか?
ここから導き出される予測としては、今後仮に一時的に調整下落したとしても、⑦の下値を割る事は無く、上昇反転しチャネルラインを超えていくのではないかと...........時期については時間観測が必要となりますが。
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