週刊チャート観察ユーロ円2009年9月27日
>米年内利上げ期待が日増しに強くなっていく中、非常に神経質な細かい上下波動が続いてますが、来週雲上限突破となるか?....はたまた雲の中継続となるのか?
>短時間足は上昇継続と見れなくもないですが、長時間足になる程、それほど上昇はしないのでは...と見れて何とも判断にくいです。
今週はファンダ先導が目立った展開でした。
これ程ハッキリとファンダ先導が目立つ事は珍しいと思います。
まずは、FOMCですね。当面低金利誘導政策を続けるという事で、年内利上げが遠のいた。
その次に、藤井財務相が何故か介入せず、と宣言した事で、以前から介入ラインと警戒されていた80円台突入のつっかえ棒が外された形となり、週末は総崩れの円高。
チャートを丁寧に点検する必要がありますが、後述する通り、四月からの持合の中では一番弱含みな状態になってますね。
ユーロ円終値131.6x
月足
>①RSI(設定14)のレジスタンスラインが中勢反落ポイントとなる可能性を注意。
>③、①のライン到達はもう少し先になりそうです。
④9月は月足が概ね5&13ヶ月移動平均線内に収まる可能性
⑤今月の展開としては、13ヶ月移動平均線を割るも、下ヒゲ作って戻り→来月も陰線の可能性大。
もしくは、13週移動平均線付近で反発し、5ヶ月移動平均線あたりに浮上→来月は陽線の可能性大。
>挟まれている値位置というのは変わらずなので、月末まではそれ程大きく値を飛ばさないと予測。
月足的にはよくわからない展開が続いてましたが、どうやら陰線引けの様相を呈して来ました。
以前も書きましたが、月足一目では基準線転換線の値幅がかなり有るので、方向感がつかみにくいチャートになってますが、6月に基準線付けに失敗した後、再度8月に上値を追うも、陰線引け、そして今月さらに8月下値割れ、となれば、やはりここは弱含みで転換線寄せと見るのが自然でしょうか?
一方で、移動平均線版を見ても、5&13ヶ月移動平均線に囲まれた値位置から、どうやら13ヶ月移動平均線寄せとなりそうな気配です。そうなると来月は13ヶ月移動平均線を割る陰線狙いの展開となりそうです。
こういう局面は短時間足でもよく見られますが、気になるのは、短時間足の場合は大抵第一弾の下値を目指す事が多いという事でしょうか?
残念ながらチャートでは1992年からの月足しか見られないので、この下落が今年1月の下値を目指しているのか、はたまた2000年から2002年の展開と同じような様相を呈しているのか、ちょっと判断つきません。
週足
>さて、懸念通りに逆転しそうで逆転せず、34週移動平均線より若干高い値位置から大きな陽線引け。
>但し、転換線越えはならず、転換線下で終了した所が若干気になる部分で、基準線越えしない限り下落圧力は解消せずと見るか?
今回も懸念事項が現実に.......
転換線下で終了した値位置から、転換線上には乗せられずに一気に下落となりました。
やはり物凄くシンプルな判断方法ですが、ある一定のレベルに到達し得なかった....という事は、反対圧力が高かったと判断するのが肝要ですね。
ただ、週足に限って言えば、一目と移動平均線では、若干強弱感が分かれますね。
一目の方は、上昇気味の転換線から大きく垂れてしまいましたので、かなり弱含みに見えますが、移動平均線では.34週線でピタリと止っており、しかも34週移動平均線はダレて無いので、それ程弱含みにもまだ見えません。 が、来週ここからダランと下に値が落ちると、一気に弱含みに見えて来るんですが..........
日足
>移動平均線は力強い上昇波ですが、34&13日移動平均線はいまだガマ口を開けており、このガマ口が閉まるまでの値動きに注目か?
>一目は雲の中、基準線で終了と、この後の上下がわかりにくい値位置。しかし、雲の上限抜けまでにもう一度下押ししてもおかしくないか?
とうとうガマ口が閉まりました。
閉まる寸前に下押しと、柳流れの再現です。
月曜、火曜、水曜で雲の上限突破を試しましたが、上値を切り下げ、火曜水曜は陰線。
この流れで木曜下落継続確定の通り、雲の中の基準線に寄せて、そのまま雲の下限を割り込みました。
日足については重要なポイントが非常に多く、プライオリティーがよく整理できてません。
まず、中勢スパン的に、4-6月と6-8月で見ると、6月の高値は4月の高値を若干上回っているものの、その後のW下値は5月の下値を微妙に切り下げてます。
さらに、8月の高値は6月の高値をこれまた微妙に超える事が出来ずに、新たなスパンに突入してしまってます。
これを見る限り、6-8月は高値追いに失敗したという事なのか?、これが、その後の二ヶ月近くも高値を追えない状況に陥った原因とも言えなくもないですね。
また、それまではダウ平均にかなりリンクした値動きとなってましたが、そのリンク度合いが段々と薄れて来るにつれ、上値が重い展開となってきてます。
そして、8月中盤からの陰陽がピタリと並んだ不思議な強弱感の値動き。
ここに至って、売り買いどちらも全力を振り絞ってると思われますが、それがRSIには出ない形で、奇しくも一目山人の「5陽(陰)連は、値幅小をもって最良とす」を9陰連、5陽連、6陽連、と3連発示現させて持ち合っている所が珍しいです。
しかし、5陽連、6陽連と買い方ががんばるも、34日移動平均線乗せ、一目雲の上限乗せ、どちらも示現せず、金曜の急落に繋がってる所が非常に弱含みに見えます。
そう考えると、この下落は8月高値が6月高値を超えられなかった事による下落波とも考えられ、さらには、34移動平均線を中心に見た場合、4月からの下落波としては最大の下落波に繋がる可能性が考えられます。
また、同じく4月からの持ち合い相場の中をよく見ると、34日移動平均線を13日移動平均線が下から突き上げるようにゴールデンクロスしているのは5月と7月の二回。
どちらも、デッドクロスの時に下値模索でアク出ししてますが、今回はデッドクロス時に何故かそれほど下落進行してません、つまり灰汁出しされてないという事ですね。
そして、どちらも34&13日移動平均線のガマ口が閉まる前に34日移動平均線乗せに成功してますが、今回は失敗してます。
以上を考えると、今回は5月、7月同様に、このまま下落進行し、下値を探る展開になる可能性が高いという予測です。
下値目処としては、やはり5月、7月の②ライン127-129が当面の目標値となるでしょうか?
ここまで。
>米金利利上げ期待が日増しに強くなってますね。
>先週は本邦新政権発足、藤井財務相の円高容認発言で週後半90円割れを試す場面もありましたが、この利上げ期待の中ではやはり90円割れは難しいか?
先週のポイントは上記をそのままなぞる形で円高示現となった点でしょうか?
FOMCですぐの利上げを否定されただけでも期待が高まっていただけに結構なインパクトですが、それに藤井財務相の介入せず、という久しぶりの「明言」で、90円の壁が破れたと言えるでしょう。
この流れは、来年の流れに視点が移るまでは継続すると考えられますので、そうなると10月は下値模索の月となりそうな気配です。
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