[ニューヨーク 21日 ロイター]オバマ米大統領は21日、銀行のトレーディングや拡大路線を制限するなどの金融規制を強化する姿勢を打ち出した。
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というものだが、こういった規制の方向性は、最近の世界的け傾向でもありますね。
週末のロイターを見てみると、やはりオバマショック関連記事がアクセスTOPに並んでます。
まずは発表翌日22日昼過ぎ。
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■米大統領の金融規制案、考えられる金融機関への影響のシナリオ
大統領が銀行のリスク投資をどこまで踏み込んで規制するかは依然不透明。傘下にヘッジファンドを保有することについて、銀行子会社は無理としても銀行持株会社は可能か、商業銀行は全ての投資銀行業務を禁止されるのか、米国内で事業を展開する海外金融機関も規制されるのかなど、依然不明な点が残る。
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やはり、実態として自己勘定取引に対しての影響は限定的ではと予測しながらも、詳細不明の不安感が高そうです。
そして、同22日夕方。
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■シナリオ:米政権が強硬姿勢堅持の場合、金融規制で想定される変化は
オバマ米大統領が新金融規制案で自己勘定取引の禁止などを打ち出したことは東京市場でも予想外に厳しい内容と受け止められた。
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東京市場クローズ後にまとめたと思われる、この記事では、金融業界に激震が走っている事を表している。
ここでは....
「為替市場では、資金コストの増加を背景に短期的な収益確保を目指す短期筋の動きが活発化し、市場は上がり下がりを繰り返す鯨幕相場となっている。同規制案を受け、「短期で実需を伴わない空中戦」(外銀)的な値動きは縮小する公算が高い。」、と、相場の波動に影響を与えそうな具体的内容が記載されている。
ただ、最後に金融業界が衰退産業化と極端な結論を出しているが、ま、それは無いかな?
そして、22日夜ロンドン市場の動向も加味した内容だろうか?
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■ドルが対円・ユーロで下落、米大統領の金融規制案が圧迫
22日のニューヨーク外国為替市場ではドルがユーロと円に対して下落。
オバマ米大統領の金融規制案に対する警戒感が広がり、リスク志向が後退した。
この日も世界的な株安が続くなか、リスク選好の低下が寄与し円は対ドルで5週間ぶり高値に上昇。ユーロに対しても9カ月ぶり高値をつけた。
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ここでは........
「シティグループの首席テクニカル・ストラテジスト、トム・フィッツパトリック氏は「オバマ大統領(の金融規制案)により新たな不透明感が市場に戻ってきた」と指摘。」
とある通り、市場は先進国の景気動向や欧米の経済リスク要因に加え、新たにオバマショックによる需給要因の不透明感に困惑している様子が伝えられている。
結果的ではありますが、円買いが進み、ドル円こそトレンド転換にはまだ値幅余地がありますが、クロス円はトレンド転換気味の強い下落波が派生してます。
しかも、昨年中盤からの長い持ち合いを下抜けた場合、再度強い円高波動へ移行する可能性も否定できないですね。
為替においては、各通貨セット、トレンド転換の節目は要チェックでしょうか?
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