[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
日足編では説明が稚拙で恐縮です。
再度簡略に説明してみます。
ローソク足五連以上が出現した場合、そこが基点(限定線)となって勢力が発生したと判断する訳ですが、その値幅帯がその後の相場の抵抗帯域となる....という事のようです(限定値幅)
五陽連以上というのは上昇波、下落波の始まりや終わりに出る事が多く、そういう意味で言うと、その勢力が相場の始まりなのか、それとも相場の天井なのかを知る必要が有ります。
例えば、五陽連以上が出現した場合、その後、その五陽連以上の下値を割るような事が有れば、それは当面の天井で示現したと見る事が出来ます。
そういう意味で、限定線とは、陽連なら上昇波の下値、陰連なら下落波の上値を限定しているとも言える訳で、その限定線をブレイクした時に初めて勢いの強さを表現するものなのかもしれません(天井、底の判断?)
さて、ユーロ円週足で、この型譜、限定線を用いて相場の勢いと方向を判断してみたいと思います。
図は最新のユーロ円週足で、昨年の大幅下落波発生からキャプチャーしてます。
勢力の発生順①~⑦に勢いの方向を見て行きたいと思います。
昨年7月、相場が大幅に崩れ始めます。
相場の転換点で出やすい五連以上ですが、ここでいきなり一陽介在七陰連示現してます①。
ここの上値に限定線①を引きます(下落勢力は水色)。ここが当面のレジスタンスラインと見る訳ですね。
しかし、その後七陰目の上値を超える事も出来ずに再度下落、一陽介在六陰連示現②。
この上値にも限定線②を引きます。ここがレジスタンスライン②とも言えますね。
その後三週間揉み合った後、ローソク足長が安定していない(あまり勢いを感じない)一陰介在六陽連示現③。
この下値に限定線③を引きます。この時点では、限定線②がレジスタンスライン、③がサポートラインとなる事をあらわしているとも言えます。
しかし、その後この限定線は破られてしまいます。
ここは他のテクニカルセットで予測するしかありませんが、二日でリカバーした上に、その上昇波は一陰介在七陽連となりました④。
この下値に限定線④を引きます。この狭い帯域にサポートラインが二本引かれました。
その後何故かやはり三週間陰線引いた後、再度一陰介在六陽連示現⑤。
この下値に限定線⑤を引きます。
その後、二週間陰線引いた後、下寄り十字線ですがギリギリ陽線から始まる一陰介在五陽連示現⑥。
この下値に限定線⑥。
チャートを見ると、陽連の限定線は④以降は切り上がっていて、上昇勢力の継続を現してます。
その後は、この一陰介在五陽連後すぐに一陽介在五陰連で切り替えしてます⑦
久しぶりの陰連示現で限定線⑦。
さて、ここで考えられるのは、一陰介在五陽連⑥の後、すかさず一陽介在五陰連で下落勢力で切り替えしてる訳ですが、それでも限定線⑥は割る事が出来なかった。
という事はやはりその後の陽線出現を見て、再度上昇の可能性が考えられた訳です。
そして、今週はこの限定線⑦を超えました。
という事は上昇勢力⑥は下落勢力⑦に打ち勝って、継続中と見るのが妥当ですね。
ここで、限定線⑦と実際のローソク足上のチャネルライン(黄色)とは少しずれているという点が気になる所。
「型譜と限定線」的な考え方としては、⑦一陽介在五陰連の値幅が限定値幅となりますで、四週間前の下ヒゲ陰線の下値を割らない限りは⑥の上昇勢力は継続中と見る訳です。
この型譜と限定線は、相場の方向と勢いを見るものなので、そういう意味では現在相場の方向は上向き。限定線④⑤⑥と上昇勢力は下値を切り上げ、そして限定線⑦を上抜いた現在の上昇勢力は強いと言えるのではないでしょうか?
そういう意味で、実際のチャネルラインとは若干ずれてますが、下落勢力⑦に打ち勝った今、実際のチャネルラインをブレイクするエネルギーは有していると見るのが妥当でしょうか?
ここから導き出される予測としては、今後仮に一時的に調整下落したとしても、⑦の下値を割る事は無く、上昇反転しチャネルラインを超えていくのではないかと...........時期については時間観測が必要となりますが。
一目均衡表は、見た目の描線が全てと思われている人も多いようですが、一目均衡表は所謂テクニカルセットであり、描線以外にもいくつかのテクニカル手法が含まれている。
その中のひとつが、「型譜」。
これは、日本古来のローソク足の見方に関するテクニカル。
酒田五法が有名ですが、一目均衡表にも型譜が存在します。
酒田五法では三本の陰陽連等で勢力を読みますが、一目均衡表では五本以上の陰陽連、及び、一本のみ逆(陽連の場合は陰線)をつけた一陰(陽)介在という陰陽連も連続で続く陰陽線に連なる勢力として判断しているようです。
つまり、五陽連(五陰連)、もしくは一陰介在五陽連(一陽介在五陰連)以上の連続陽線(陰線)はその進行方向に勢力が発生したと判断する訳です。
また、この型譜に加え、この連続線が発生した発生値位置と到達値位置に限定線を引き、これの超え方を見ながら、勢力の強弱感を判断するテクニカルも存在するようです。(限定線と限定値幅)
雰囲気的にはチャネルラインの考え方に非常に似てますね。
実際にチャートに限定線を引いてみると、チャネルラインにピタリと一致してます。
限定線というのは、その発生時点値位置に付けるものなので、陽連ならチャネル下限、陰連ならチャネル上限を現す線として利用します。
つまり、陽連、陰連の発生を見てすぐにポジションエントリーに利用するものでは無く、勢力の発生とその経緯を観察するものなので、ポジションエントリーに利用するにはやはり一目の他の指標が必要となります。
さて、その型譜、限定線、限定値幅をユーロ円日足、今年の1/21からの上昇相場で見てみます。
まず2/18-26で、一陰介在六陽連示現①。終値には限定線①-1。
この一陰介在六陽連の示現で、限定線①をベースとした上昇勢力発生と見ます。
この限定線①と①-1、どちらを先に超えるかで、この上昇波の強弱感を見ていく訳ですが、その後3/12に大きな下ヒゲ陽線でこの限定線①-1を超えて終了。つまりこの限定線①からの上昇波はそこそこ強いと判断します。
この時点で大きな下ヒゲ陽線+限定線①-1超え、さらに一目均衡表では三役好転に遅行線が雲の上限突破してますので、文句無くロングとなります。
次に、この3/12からの上昇波が一陰介在七陽連で、3/12下ヒゲ下限に限定線②、3/23高値に限定線②-1。
ここでも、限定線①からの上昇波をブーストしていると判断しますが、次の日3/24には長い上髭陰線付けて一旦限定線②-1を割れてますので、要注意と判断。
その後、判断通りに②-1を大きく割れますが、前勢力の上限①-1は割れずに下ヒゲ反転します。
そして、4/2に限定線②-1を勢い良く超えますので、ここでロング判断できますが、翌々日陰線十字線発生で、高値警戒感に注意となります。(ここはいくらなんでも上値は追わないでしょうが、サインはこの十字陰線しかありません)。
この後、②-1を再度割れていきますが、この時点では陰連が出現していないので、上昇勢力継続中と判断します。
上昇勢力継続中、しかし弱含み.....という感じでしょうか?
さらに、下落後限定線②を割らずに、4/28から五陽連、限定線③。
限定線③を割らずに5/18から一陰介在五陽連、限定線④。
限定線④を割らずに、一陰介在六陽連、限定線⑤。
と、限定線⑤までは前勢力の限定線を割る事無く、次の勢力が発生するという強い上昇勢力である事が判ります。
実際のトレーディングでは、こういう上昇勢力継続のサインが見えている間は、他のテクニカルセットを利用しながら、下値を拾っていくような戦略が有効という事になりますね。
しかし、難しくなるのはここからですね
続く......
さて、⑤で一陰介在五陽連示現するも、次の日に1/21の上昇波始まって以来の限定線割れとなってしまいます。
ここで、当面はこの⑤の限定線が上値の限度として機能すると考えます。
ところが、実際は戻り高値で、陰線ヒゲ、陽線一日⑤を突破してますが、次の日大きく下落。
そのまま一陽介在六陰連という強い下落波となってます。限定線⑥、⑥-1
この時点では⑤をキープできなかったという事でここを割れたらショートという展開が考えられます。
⑥-1はほぼ④と同値位置ですが、一陽介在六陰連でもここを割れなかったという事は、そこそこの抵抗力が在ると見て、ロング仕込み(ポジドテン)という展開が考えられます。
案の定、その後一陰介在五陽連という強い上昇波で限定線⑦-1まで上昇。
その後もみ合いながら、限定線⑧まで上昇してますが、このテクニカルセットではポジエントリー判断は特に無し。
8/7戻り高値後、一陽介在五陰連示現。この時点で、直近高値⑤-1を超える事無く、下落勢力の発生ですから、ここから当面下げると見た方が良いという事ですね。となると、その後は限定線⑥、⑧あたりが上値目処になると考える訳です。
実際、その後戻りを演じるも、⑥を超える事無く、再度下落し、八陰連示現と、下落波の勢力の強さを明示してます。
その後、五陽連、六陽連で戻すも、結局限定線⑨を超える事できずに、下落波の強さを証明する形になってます。
この場合、⑩-1後、⑩を割るようならショートですが、実際は割らずに反転し、六陽連示現となってます。
この場合は、⑩-1を割れた時点でショートですね。
限定線⑫は一陽介在七陰連で直近の限定線⑪も⑩も割ってますので、下落継続と見たい所なんですが、実際はその後
一瞬⑫-1をヒゲで割れたものの、もみ合い後現在の12陽連で限定線⑧を超えようとしてます。
限定線は⑥⑧⑨⑫ですので、これを超えるようなら、⑬を下値限定とした上昇継続と見る訳ですね。
こんな感じなんでが、解るでしょうか?
五連以上を勢力の発生と見て、その派生点と終了点にチャネルラインを引きながら、それを超えるか超えないかで、発生勢力の方向、勢い、転換を見ると言えばわかりやすいでしょうか?
但し、これは一目均衡表のテクニカルセットのひとつでしかありませんので、当然ながらポジションメイキングには他のテクニカルセットと併せて判断する事が必要な訳ですが。
※判断に迷うと思われる値動きには丸印をつけてみました。
ここは判断難しいかもしれません。