さて、先週のチャート観察。
先週は「そろそろW底形成かどうかを占う時期に来ているかもしれません。」と書きましたが、週足は陽線で引けたものの、やはり126円の壁を越える事は出来ず上値の重さが気になります。週足と日足では、一目均衡表の見え方が正反対なのもちょっと気になりますね。
いまだ、トレンドレスな取引が続きそうか?
ユーロ円終値124.3x
一目均衡表観察(>先週コメント)
ユーロ円
月足
>先週同様、遅行線の反発が明確になりつつありますね。
>先週書いてあるような115円割れの可能性は少なくなりつつあります。
>中期上昇波に転換かどうかはW底確認後となりますが、後に述べますが週足や日足では中期上昇波確認ポイントが明確になりつつあります。
ところで、ユーロ円の急落というと、過去には92年から93年の急落、98年から00年の比較的長い大幅下落相場と、過去にも何回か大幅下落を演じてますが、その後の戻り具合を見ると、92年の下落相場はその後長い間横ばいを経て上昇に転じているのに大して98年からの下落では、01年からV字上昇に転じてます。
二つの急落の違いは、時間ですかね?......92年からの下落は一年あまりで急落しているのに大して98年のからの下落は数年に渡って下落しています。
と、考えると今回の08年からの下落は半年というさらに短い間での下落です。
このまま、V字上昇とは考えずらいかもしれません。
週足
>先週の予測は当りとハズレが混在。堅調な上昇で陽線引けをしたものの、終値ベースでは転換線を明確に越えられませんでした。
>9週間前も同じく転換線を越えながら再度転換線下に押し戻されてますが、この時との違いは転換線がほぼ横ばいに転じている点、ただ、気に>なるのはかなり上を走っている基準線が数週間前から下落に転じている点と、終値ベースでは今だ転換線を下回っている点。
>来週終値ベースで完全に転換線を上回れば堅調と見るか。
>日足の読みとなるが、来週も陽線引けで一陰介在五陽連示現を予測。
先週は予測通り陽線引けとなりましたが、ここ数週間の中では値幅が非常に小さい陽線引けとなりました。
上昇圧力は継続しながらも、上値の伸びない展開な上に、先週同様相変わらず基準線、転換線は下落継続と、上昇に決して楽観視できない状況が継続中。
もうひとつの懸念は、遅行線が実線に近づきつつある中で、遅行線は実線をなぞる傾向にある...という習性。
とすると、数週間後には遅行線が実線をなぞり、110円台にまた押し戻される可能性を秘めているとも言えるかもしれません。
いずれにせよ、120円付近の転換線を再度割るような事になれば、もしかしたら。
日足
>先週の心配していた点は月曜の上昇で払拭。
>遅行線は雲の中の基準線まで抜いて、後は雲の上限を残すのみ。
>ただ、これからせり上がって行く雲の下限と基準線までの距離が有るので、雲の下限から基準線まで下押しする可能性も十分に有りか?
>先週から一陰介在六陽連示現という強い上昇が一段落という所で今週は終了。
>先週末遅行線が雲の下限でぴたりと止まっているので、月曜が勝負か?
>下押し継続なら、遅行線の基準線あたりと同じ実線の雲の上限あたりを想定。
>また、月曜下押しした場合はその後週中盤は堅調な上昇と転じるのではないだろうか?
>そうでないと上昇波が崩れてしまうので、その後の堅調な上昇波は期待できず。
>もしくは今週同様月曜から強い上昇で週末一息入れか?
>ただ、移動平均線の所で明記しますが、W底を示現しつつあると思われ、その場合当分は堅調な上昇波継続と見る。
先週も緩い上昇をしつつある転換線に支えられては居ますが、126円越え達成できず。
完全な揉み合い状態。先週の一陰介在六陽連という強い上昇後の調整とも言えるかもしれません。
日足ベースでは転換線に支えられている間は126円再度トライ。割れた場合は雲の上限、基準線...あたりまでの下押しを想定。
移動平均線観察ユーロ円
月足
>先週の予測は月曜の上髭が引っかかった程度で火曜は一気に上抜けてますね。
>来週下押しした場合にここで反発すると予測しますが、これはまた日足の所で。
>今週重要なのは5ヶ月移動平均線でTOPを抑えられて終了している点。
>ここを明確に上抜ければ、月足ベースで昨年夏からの下落波が崩れる事になる。
>RSIは下限からの立ち上がり初期で、これからの上昇を期待させますね。
5ヵ月移動平均線をボトムに立ち上がっては来てますが、今だ上値を伸ばす雰囲気では無いです。
上昇への期待は先週同様RSI。
ただ、三本移動平均線での基本的な下落波調は変わらず。
週足
>終値では若干13週移動平均線を下回ったものの、堅調な陽線引け。
>ここで、よく見ると何かW底形成のような気も....日足でも述べますが、W底形成の場合ネックラインを131円付近と想定。
>但し、その場合気になるのはRSI....
>この位の時期が一番騙されやすいので注意(笑)。
>また、ネックラインをその上の145円窓付近と見る可能性もあり、この場合、この窓で一旦返されてリターンムーブと見るか?
ほぼ重なり合う5週間移動平均線と13週移動平均線に下値を支えられた堅調な陽線引けとなりましたが、先週高値を抜く事は出来ず。
先週同様相変わらず微妙な状況である事には変わらず。
ただ、今週の引けはちょっと予測できず。陽線引けが希望的観測か?
日足
>先週懸念だった34日移動平均線は上昇に転じるか?
>三本移動平均線は綺麗に揃って上昇波を予感。
>週末の下押しも5日移動平均線まで戻して終了しているので、綺麗な上昇波は崩れず。
>これが中期上昇波の開始であれば、上記の通り買い出動時期と言えるが、どうだろうか?
>また、週足の所でも書いてるが、W底形成中と見えない事も無い。
>この場合131円を明確に越えるとW底完成か?
先週金曜は13日移動平均線にサポートされたと見るべきか?
ただ、週足の所でも書いた通り先週の高値を抜く日足は皆無。
そういう意味ではW底形成という先入観は一旦排除すべきか?
126円をレジスタンスラインと見たレンジ相場として相場に臨むのが現状ではより実践的ではないだろうか?
ここまで。
126円越えられませんね~。
一方でユーロ円はユーロドル、ドル円のハイブリッド通貨とも言えますが。
そういう意味では、ドル円は100円を突破できず、ユーロドルは下落基調ながらもドルの買われ過ぎ警戒感台頭...と、どちらも微妙な値位置。
今週はレンジ相場として見た方が無難かもしれません。
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